孫育てガイドブック:祖父母向けに県が発行

 

県は、祖父母が子育ての良きサポーターになるための冊子「孫育てガイドブック」(A5判、52ページ)を発行した。「県レベルで孫育てに限ったものを発行したのは全国初」(担当者)といい、「昔はこうだったのに」という子育てに関する世代間のギャップの解消に役立ちそうだ。

 サブタイトルは「孫でマゴマゴしたときに読む本」。孫とその親への接し方や現在主流の育児法を、豊富なイラストとともに分かりやすく紹介。県の子育て相談窓口「ぎふ子育て応援ステーション」に寄せられた、祖父母世代からの孫育てに関する相談を基にまとめた。

 内容は「知っておきたい今どき育児」として、妊娠期、出産期、乳児期、幼児期、学童期のそれぞれで日常ありがちなケースのアドバイスを紹介しているほか、「ここが危ない」では、実家へ戻ってきた時のコンセントやテーブルクロスが事故原因となるなど危険度チェックも掲載。「言われて・されてうれしかったことイヤだったこと」では、行き違いの原因となったささいな言葉や何でもない仕草を紹介している。

 冊子は8000冊作製。祖父母世代が集まる老人クラブやシルバー人材センターのほか、各市町村窓口などへも配布された。ぎふ子育てステーションなどの「孫育て講座」のテキストとしても活用する予定。

希望者は県少子化対策課(058・272・8077)か各市町村窓口へ。

(2011年3月6日 毎日新聞から転載)