子育てランキング:支援実績、富山市が1位

NPO法人「エガリテ大手前」は27日、市町村が策定した次世代育成支援行動計画の前期(05~09年度)の進捗(しんちょく)状況を独自に検証し、ランキングをまとめた。政令市と中核市計56市のうち1位は富山市で、「保育所の待機児童ゼロ」などが評価された。

 行動計画の策定は次世代育成支援対策推進法で義務化され、各自治体は保育所の定員増の数値目標などを設定。10年計画で09年度に前期が終了し、達成率も公表している。ただ目標を低くすれば達成率が高くなることから、同NPOは目標の難易度も含めて評価し、「やる気と実績ランキング」を算出した。

 トップの富山市は、休日に子どもを預かる「休日保育」の実施施設が5園から24園と約5倍に拡大した。2位は新潟市で、待機児童がいなかったうえ、地域子育て支援センターの設置数が5年間でほぼ倍増。3位は岡山市で、通常保育の定員が5年で約2割増えた。

 東京23区は別に集計し、1位は千代田区、2位は北区、3位は新宿区だった。千代田区は人口が少なく潤沢な税収を背景に保育所定員などが充実。北区は延長保育が23区でトップだった。

 同NPOの古久保俊嗣代表は「前期をしっかり総括して後期に生かしてほしい」と話している。ランキングはNPOのホームページ(http://egaliteo.com/)で公表する予定。

(2011年6月28日 毎日新聞から転載)

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